エリア情報
江戸時代以前は海に浮かんでいた島・児島。埋め立てによる新田開発が進む中、海水でも育てられる綿花栽培を軸に、繊維産業を発展させてきた地域です。児島は時代の変化・荒波に揉まれながら、繊維の街として生き残るために何ができるのかを常に考え、伝統の織物生産の技術と知識に甘んじることなく、先見の明を持ち続けてきました。真田紐(さなだひも)、足袋、学生服、畳縁など、時代の需要に応える商品づくりを続けていく中、昭和の高度経済成長期にジーンズと出会いました。
古くからの織り・染め・縫製などの分業体制をもとに、新たな産業として取り組んだジーンズづくりには、こだわりとプロ意識の強いクラフトマンシップ(職人魂)が凝縮されています。ひとつの街に分業体制が集約されることで、各工程を徹底的に極めたプロが多く存在しています。職人一人一人がこだわりとプライドを持ち、地域全体で協力して魅力的なモノづくりを行っています。
ブランドストーリー
藍色は英語で「インディゴブルー(indigo blue)」と表現しますが、「ジャパンブルー(japan blue)」と呼ばれることもあります。かつて、葛飾北斎や歌川広重に代表される浮世絵で多用されていた青(藍)色がそれです。
実は現代でもこの色を大切に商品づくりを行う企業が存在しているのですが、ご存知でしょうか。岡山県の児島(こじま)が誇る世界的デニムメーカー、その名も「株式会社ジャパンブルー」さんです。国内はもちろん、世界28ヵ国に広く展開し、『MOMOTARO JEANS』や『JAPAN BLUE JEANS』など、多くの人々に愛されるブランドを育てています。
開発秘話
常に新たな挑戦を続けるジャパンブルーさんには、面白そうだと感じたことや新しいことにはどんどん取り組んでいく社風があります。これこそが今回プロジェクトのネズミづくりに興味を持っていただけた理由です。これまで手掛けてきた人向けのアパレルや雑貨ではなく、ペット用のおもちゃを自社デニムで作るということが「シンプルに面白そう」、というわけです。常に新しい挑戦に意識を向けるジャパンブルーさんならではです。
クラフトマンシップの塊であるジャパンブルーさん、ハギレネズミという降って湧いた新しいアイデアに、使い手であるネコちゃんの目線から工夫を重ねてくださいました。例えば、ネズミをくわえた時の安全性を考慮し、あえて目はつけない。あるいは、しっぽ部分を長くすることで動きを引き出し野生本能をくすぐるなど。こうしたネコちゃん目線は同時に飼い主さまの安心感や一緒に遊べる楽しさにもつながります。面白がりながらも真面目に真摯に考えてくださった結果、世界に誇る児島産デニムのネズミが誕生しました。